ウェッジをうまく使いこなすコツ
それぞれのロフト角はPWで42~48度、AWで48~52度、SWで54~56度、RWで60度ときつくなっていきます。
メーカーによっては必ずしもこの角度どおりではないですが、これだけのロフト差を持ったウェッジが存在しています。
ロフト角が大きいほどボールは高く上がり、それ分だけ飛距離は落ちる仕組みになります。
こうしたウェッジ類の一番の特徴は、バンスがつけられていることです。バンスとはソール部の出っ張りを意味しています。
ヘッドの下部をよくよく観察すると、他のアイアンよりも分厚くなっているのがわかります。
その上、微妙にフェース裏面に近い部分が、丸くカーブして出っ張っています。特に、サンドウェッジを見てみるとこの傾向がはっきりわかるでしょう。
バンス(出っ張り部分)が厚くなればなるほど、地面との抵抗があるため、跳ね返される構造になっているゴルフクラブです。
言い換えれば、砂やラフの芝の中に潜り込まないで、抜けがよくなるように作られているのです。
そのため、その特性を生かしてバンカーやラフでは振り抜きのいいショットが打てるのです。
逆に、固いフェアウェイで使用するとバンスが地面に跳ね返されて、思わぬミスショットになりやすいのです。
ラフやバンカーから、バンスを活用したショットを打つには、次のポイントに注意して使用します気をつけます。
ウェッジのコツはハンドファーストに構え、上からの軌道で「刃(リーディングエッジ)」から打ち込まずに、バンスから地面に着地するようにクラブフェースを開き気味に構えます。そうすれば、抜けの良いショットが打てるわけです。
ゴルフ初心者がバンカーから脱出法をマスターするには、まず「特別」なインパクトが必要なことを理解することが大切です。
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普通のゴルフスイングならば最初にボールにクラブヘッドが当たってから、ヘッドが地面に触れるというのが順番ですが、バンカーショットは例外です。
まずボールの手前の砂の部分にクラブヘッドを打ち込んで、はじかれた砂の勢いを利用してボールを脱出させるのが、「エクスプロージョン」と呼ばれる打ち方であることをゴルフ初心者は覚えておきましょう。
これを実現するために、ソールの部分が特別に厚くできているサンドウェッジを使います。
厚みがあるせいで、ソールは砂の中に深く潜っていくことがなく、砂の中を滑ってくれます。この勢いを利用してバンカーからボールを出す打ち方です。
では、具体的にどれくらい手前の位置にクラブヘッドを打ち込んでいくかについてですが、目安としてはボール1個分だけ手前にヘッドを入れることを目標にします。そこからヘッドを横にすべらせていくイメージです。
フェアウェイであればダフリになるショットなのですが、バンカーショットではこれが有効なゴルフスイングになります。
バンカーではソールが薄く設計されているアイアンクラブを使用すると、尖ったリーディングエッジの部分から深く砂に潜りこんでしまいます。
種類の多いウェッジですが、ゴルフコースに出る際には必ずしもこの全てのものをゴルフバッグに用意することは稀でしょう。
それは、最大14本のクラブしか使用できないというルールがあるためです。
バンカーに備えてサンドウェッジはほとんどのゴルファーが用意しています。
しかし、その他のウェッジについてはコース状況や自分の得意なクラブを勘案して選ぶことになるでしょう。
ランニングプローチ用のウェッジを用意する
ランニングプローチの場合、使い勝手がいい48度のウェッジをクラブセットに加えているゴルファーが増えています。
これは女子プロのクラブセッティングを参考にしているのかもしれません。
具体的には、48度のウェッジを加えてPW(45)、52、58度と合わせてウェッジ4本にしている構成になります。
こうするワケは、最近のアイアンはロフトが立ってきていてPWが45度前後になるため、その下の番手が52度だとロフト差が大きくなり過ぎ、番手間の距離が開くためです。
48度でちょうど100ヤードが打てる番手になるくらいが理想でしょうが、多くのゴルファーの中でも48度で100ヤードを打つ女子プロは多くいるようです。
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この48度は、ランニングアプローチでも非常に役に立つクラブになってくれます。
とくにラフからのアプローチショットに有効です。
アイアンセットのPWやショートアイアンはヘッドが大きいため、抜ける感覚がつかみにくいし、実際に抜けが非常に悪くなると感じている人が多いようです。
その点、48度のウェッジは小ぶりでシャープなため、ラフでもきれいに抜けてくれるというメリットがあります。
スイング幅も52度よりも小さな振り幅で楽に打てて、ヘッドのブレをコントロールできてきちんとスイートスポットで当てるのが容易です。
アプローチショットは状況判断が一番
ゴルフ初心者は、アプローチショットの打ち方も、いくつもの状況の分だけ体得しなくてはいけないように感じるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
アプローチショットで一番重要なポイントは、自分がどのような状況下に置かれているのかの「状況判断」です。
これは、グリーンに対して、あるいはアプローチショットではもっと絞り込んでピンに対してとなりますが、どういう攻略法をとれば、一番合理性が高いかを決めるための基本の要素です。
このように説明しますと、ゴルフ初心者の皆さんには非常に難しい作業のように感じるかもしれませんが、実際には必ずしも難しくはありません。
結論から言えば、目の前と周囲のシチュエーションを的確に判断し、グリーンに対してボールをどう攻めるかを3つのパターンに仕分けることです。
- ボールを上げて攻めるか
- ゴールを上げて、次に転がして攻めるか
- 最初からボールを転がして攻めるか
以上の3つのアプローチの方法のどれかに当てはめて、その中から一番適当しているものを選択していけばいいだけのです。
いかがですか。あれこれと思い悩むよりも選択するだけならば簡単なことではありませんか。
あとは、自分が下したアプローチの方法に対して、一番合っているゴルフクラブを選択していけばいいということになります。
このような方法で、クラブ選択の作業をスムーズに行なう段階で、ひとつだけ事前にクリアーしておくべきことがあります。
それは、使用するクラブの「ロフト」から生じる、クラブ別の弾道の違いを把握してことです。
つまり、ふだんの練習場でのトレーニングの中で、各クラブからボールがどんな飛び出し方をするかを実際に経験して、つかんでおくわけです。
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上げる、上げて転がす、転がす、という3種類のアプローチショットは、一般的な目安として、それぞれPW(ピッチング・ウェッジ)またはSW(サンド・ウェッジ)、9番アイアンまたは8番アイアン、7番アイアンもしくは6番アイアンが該当します。
そのクラブ選びの判断がどれほど素速くできるかは、日頃からどれだけ各クラブの「ロフト」に対する理解ができているかどうかにかかっているわけです。
この違いがわかってしまえば、もはや、アプローチショットは、半分は成功したに等しいのです。
ゴルフ初心者がカップに寄せるには
ゴルフ初心者がカップに寄せるシーンでどんなイメージを持てば良いのかと言えば、どんな球すじで攻めるかという点を考える必要があります。
アプローチショットのうまい、へたの違いはどこに潜んでいるかといえば、戦略イメージがきちんと持てているかどうかの差でもあると言えます。
どこにどんな球筋でどボールを落とせば、グリーン上をどんな感じでボールが転がっていって、ピンに寄っていくかのイメージ戦略が欠如しているゴルファーは、いつまでたってもアプローチショットはうまくなりません。
運よく寄ることはあっても、それはたまたま訪れた瞬間にすぎないのです。
戦略をたてるためには、最初に状況判断が適切にできる必要があります。そのポイントはいくつかあります。
ピンの周辺の傾斜がどのようになっているか。グリーン全体の傾斜の具合はどうか。残りの距離は何ヤードあるのか。風向きはどちらから吹いているのか。グリーン手前に邪魔になるハザードはないのか。ボールのライの状況はどうなのか。
こうした情報をゴルフスイングに入るに頭に入れてから、ボールの落としどころをどこにすべきなのかを決定します。
その場合、ボールの高さも想定しなければなりません。どのくらいの高さに打ち上げて、どこに落とす。
そこに落とせば、あとは転がってピンそばに寄っていく...といった具合です。
こうした攻め方が明確にイメージできてから、次はクラブ選択に移ります。アプローチショットだからといって、どんな場合もウェッジを選択すれば良いとは限りません。
ボールがグリーンのすぐそばに落ちていれば、8番アイアンを使ってランニングアプローチで攻めていく作戦も成り立ちます。
ウェッジを持ってしまうと、かえってゴルフスイングが難しくなる場合もあるのです。
1打でピンそばに寄せ、ワンパットでカップインさせることを「寄せワン」といいますが、その状況に最適なたクラブを選択することが、ゴルフ初心者が寄せワンの確率を上げる秘訣です。
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アプローチとなると、何だか消極的なイメージを持つかもしれませんが、そんなことはありません。
チップインするケースも十分想定できるのですから、むしろピンを狙っていくくらいの、積極性を持ってアプローチに臨みましょう。