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アイアンショットの上達は
ゴルフスイング全体の技術を向上させます

フォロースルーで打ち抜くイメージ

アイアンクラブのイメージ2 上級者のアイアンショットを見ていると、ゴルフ初心者と比較してスイングスピードに圧倒的な差があります。

ただし、ここで定義するスイングスピードとは、インパクト直後のフォロースルーからフィニッシュまでの間の動作のことです。

さらに説明を付け加えてみますと、バックスイングからダウンスウイングまでの間の動作では、逆にゆったりとしているように見えるということなのです。

実際には瞬時で完了するほどのゴルフスイングをしているにもかかわらず、スイング自体が何故かゆっくりしているように感じられるのはそのためだと言えるでしょう。

その一方で、ゴルフ初心者のアイアンショットでは、これとは完全に反対のスイングをしています。

つまり、バックスイングからダウンスイングまでの動作を急いでしまい、肝心かなめのインパクトからフォロースルーにかけての振り抜きができていない典型的なゴルフスイングになっているのが初心者によく見られるパターンなのです。

スウィングの項で説明したポイントを、もう一度ここで確認してみましょう。クラブのヘッドスピードが最大を記録するのは、インパクト直前からフォロースルーの段階になります。

アイアンクラブのイメージ1 両腕が瞬間的に伸び切る間のことです。ボールは、インパクト直後の部分のシャープなヘッドスピードによって、小気味よく打ち抜かれるものです。

クラブヘッドが最低点に向かうところで、迫力あるスウィングイメージはボールをつぶしていくようなイメージを思い浮かべられるものです。その上で、5番アイアンを使ったフルスイングに挑戦してみましょう。

フォロースルーの初心者にとっての意味は

フォロースルーの意味を再度説明しておきます。ゴルフスイングの中でインパクトを、文字どおり「インパクト」だと独立した存在と認識しているゴルフ初心者は多いものです。

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だとすれば、本来ゴルフスイングにはあまり関係ないと考えてしまうかも知れません。

しかし、ゴルフスイングは、あくまでひとつの連続した動作として、フィニッシュまで一気に振り抜くものなのです。

ゴルフスイングを連続した動作としての意識を強く印象づけるのが、インパクト直後に両腕をターンしていく「フォロースルー」という動作です。

フォロースルーは、いわばボールを打ち終わったあとの余力のアクションです。

しかし、実際には、ゴルフスイングの善し悪しと、ショットの良否は、このフォロースルーがうまくできたかどうかで決まるといっても過言でないという意見もあります。

止まっているボールにクラブを当てにいこうとするゴルフスイングでは、それ以前の段階で力を使い果たしてしまいます。

つまり、ダウンスイングで力が入りすぎるので、肝心のインパクトではゴルフスイングが止まってしまう状態になるということです。

ゴルフスイングのイメージをインパクトだけに求めてしまうと、ヘッドスピードは半減してしまうでしょう。

アイアンクラブのイメージ3 また、インパクトから先に進めなくなるために、クラブフェースの向きもさまざまに変化してしまいます。ボールの方向性を大きく狂わせる原因がこれです。

これは、インパクトの瞬間だけクラブフェースをスクエアに保つかのようにも見えますが、結果は完全に逆になってしまうわけです。

こうしたミスを撲滅して、フィニッシュまでの正しい軌道を合理的に進めてくれるのが、スイングプレーンに沿ってて振り抜くフォロースルーなのです。スイングプレーンは斜めに立てかけたCDのようなものです。

フォロースルーでスイングプレーンに沿って振り抜く

ゴルフ初心者の方にもうご理解いただけたと思いますが、ダウンスイングでの手首のアン・コックの動作と、インパクトからフォロースルーまではゴルフスイングは、ほとんど同時に行なわれるひとつのアクションだといえます。

アイアンクラブのイメージ4 つまり表現を変えると、この部分を一体にしてゴルフスイングをすることがゴルフ上達への最短距離だと言えるでしょう。

以前に述べた半ば本能的に瞬時に行なわれる動作を、文字どおり自分のものにすることができるというわけです。

フォロースルーによって両腕がスイングプレーンに沿って素早くターンしていくことで、スイングのスピードも明らかに以前よりもアップします。

これは、結果としてゴルフ初心者のヘッドスピードを最大限にしていくことになるのです。

また、その直前の動作であるインパクトでクラブフェースの向きを一瞬だけスクエアに保ってくれる効果もあるのでミスショットの対策にもなります。

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つまり、ゴルフクラブが入ってくる軌道と抜けていく軌道が常に一定に保たれているからこそ、それが実現可能になるということです。

以上の説明は一見、非常に不合理なように感じるかもしれません。

しかし、ゴルフスイングという一連の動作のなかでは、これ以上合理的なメカニズムは存在しないのです。ゴルフ初心者の方は理屈よりも実際の動作で確かめてください。


ゴルフ初心者はフィニツシュまでしっかりと

フォロースルーではクラブを跳ね上げてフィニッシュへと向かいましょう。

右足親指で地面を踏みつける感覚で保ってきた緊張が、フォロースルーを境に解放へと向かっていきます。

フォロースルーでは今までボールをセットした位置を見ていた両目は、両腕が右肩の高さに達した時点で、飛んでいくボールの方向を向いて構いません。

アイアンクラブのイメージ6 右足の踏ん張りがようやく終わって、右足甲が目標方向を向き始めるでしょう。地面をしっかりと踏みしめていた左足も、親指の方が地面から離れ始めます。

ただし、フォロースルーでも左サイドの緊張感とグリップの圧力だけは保持しておくようにしましょう。

特に背骨をゆがめないように注意しながら、左サイドの緊張感を保ちながら右腰と右肩が目標を向くイメージで身体をターンさせます。

ゴルフスイングの中でもフォロースルーで振り出された両手と両腕は、体重が左サイドに移動するにつれて体の回転方向に沿って高く振り上げられます。

それと同時に、身体はターゲット方向に正対するようになります。これは、ゴルフ初心者でもベテランでも同じです。

フォロースルーからのこうした一連の動きにつれて、右足のかかと部分は体の回転によって内側に絞られ、地面から離れていくものです。

その一方で、両腕も折りたたまれ、グリップが左肩の肩甲骨の後方におさまるのが正しいゴルフスイングです。

アイアンクラブのイメージ5 そして、最終的に左脚でほとんどの体重を支えるようにしてスイングが終了するという流れです。

そこで、フィニッシュにおける体勢ですが、プレーヤーそれぞれのスイングの完成度や体格等によって、かなりまちまちなものになります。

ゴルフ初心者もフィニッシュはなかなか美しくとれないものです。

ゴルフ初心者に、プロや上級者並みのバランスの良い形を最初から求めるのは無理があるでしょう。

しかし、「正しいものは美しい」とよくいわれるように、完成に向かっているゴルフスイングには、必ずそれなりの美しさがあると思うのです。

フィニッシュはボールを打ち終わった体勢なのは明らかです。

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しかし、フォロースルーがボールを打った後の動作であるにかかわらず、ゴルフスイングでは絶対に無視できないことと同じ理由で、その後の動作のフィニッシュの体勢がスイング全体の善し悪しに決定的な影響を及ぼすことは明らかです。

もちろん、年齢や体の柔軟性も深く関わってくることなので、一概には強制できるものではありません。

しかし、できれば、ゴルフ初心者のうちに上級者のような伸び伸びとしたバランスの良いフィニッシュのフォームを目指していくように、ゴルフスイングそのもののイメージを高めておきたいものです。

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