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アイアンショットの上達は
ゴルフスイング全体の技術を向上させます

ロフト通りに飛ぶアイアンショット

昔ですとアイアンクラブの構成は、一般的には2番からピッチングウェッジまでの合計9本で構成されています。

アイアンクラブのイメージ2 また、これにバンカーショット用のサンドウェッジを加えて、10本で考えるケースもあります。グリーンの周辺からのアプローチショットで、サンドウェッジを多用するためです。

例外的なアイアンの構成としてプロが1番アイアンを組み入れる場合もあります。

これらの各アイアンクラブは、基本的にグリーンまでの距離に応じて使い分けられるのはご存知かと思います。

距離を打ち分けるのは、クラブのロフトがそれぞれ異なるからです。

何番アイアンは何ヤード飛ぶという数字は、それぞれのアイアンのロフト角がボールの弾道に差をつけ、結果として番手ごとに飛距離の差をつけているわけです。

そのため、アイアンショットのポイントになることは、ボールをそれぞれの番手のロフトどおりに打ち出せるかどうかということになります。

アイアンクラブのイメージ1 つまり、他のゴルファーに比べて、飛距離が多少短いにしても、全然競う必要はないのです。

それぞれの番手のクラブが段階的にきちんと飛距離に違いがついていれば、それだけでスコアメイクする上での強力な武器になるからです。

ロフトどおりにショットされたボールは、飛距離が多少落ちても、ボールの弾道やバックスピン等の基本的な条件を満たして飛んでくれます。

これが、アイアンクラブの機能が十分に引き出せるという意味なのです。しかし、ゴルフ経験の浅い方にとって、この作業は非常に難しく感じるのではないか思います。

同じ番手のアイアンクラブなのに、打つたびにショットの結果に差が出てしまったり、5番アイアンよりも6番アイアンのほうが飛ぶ逆転現象が起きるというような人がいます。

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これが、いわゆるアイアンショットでロフトどおりにボールが打てない状況なわけです。

その、一番大きな原因として考えられるのは、すくい上げのゴルフスイングをするせいです。

ゴルフを始めるに際して、多くのアマチュアゴルファーが最初に戸惑うのは、アイアンクラブの形状ではないでしょうか。

ウッドと比較すると、ソールの部分が薄くできていますから、「ソールを滑らせる」というイメージはなかなか浮かべられません。

そこでクラブヘッドのロフトに注目することになります。ロフトの角度を使って、ボールをすくい上げようと考えて練習するるわけです。

アイアンクラブのイメージ3 このすくい上げのゴルフスイングでも、ボールは上がります。距離もそれなりに出るでしょう。

しかし、本来のそのアイアンクラブが持つ弾道と飛距離ではないのです。

クラブによって当たり外れのクラブに分かれたり、同じ番手のクラブでも打つたびに飛距離が大きく狂っていきますから、状況にマッチした番手のクラブ選択が事実上不可能になります。

実際のラウンド中にさまざまな不都合にぶつかることは明白なことです。

ボールが上がりすぎる

アイアンクラブのイメージ4 インパクトの後も右足にウエートが残ったままだと本来のロフトが生かせないことになります。

ボールが高く上がりすぎて、クラブの番手どおりの距離が出ない理由としては、インパクトでフェースが本来のロフト以上に開いている可能性が考えられます。

ボールを上げようというあまりにも強く意識すると、しゃくり上げるフォームになってボールは上がりませんが、ほんのわずか、同じ打ち方でもインパクト後も右足に体重が残ったフォームですとフェースが大きく開いた状態でボールをとらえてしまうことがあります。

実際は5番アイアンを使用して打っているのに、8~9番アイアンのロフトで打ってしまう現象がこれに相当します。

インパクト後は左足にウエートをしっかり乗せて、体と腕を連動させながらゴルフクラブを振ることが大切になるわけです。

これならインパクトでフェースが少し立った状態でボールをとらえる理屈になるので、必要以上に高く上がったり、飛距離が安定しないミスの防止策になります。

ドライバーはアッパーブロー・アイアンはダウンーブロー

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最後にドライバーとアイアンの違いを復習しておきましょう。

次のような経験をしたゴルファーは少なくないでしょう。

「ドライバーショットは非常に調子が良い反面、アイアンショットがまったくダメ」又は「アイアンショットは非常に上手く打てるけれどドライバーショットがなかなか難しい」というパターンです。

おそらく「ある、ある」とうなずいてしまう人が多いことでしょう。

この症状は、アマチュアゴルファーによく見られる典型的な現象です。実際、ドライバーショットとアイアンショットは打ち方が別物なのですが、ゴルフスイングを変えずに同じ打ち方をするとこの症状がおきるわけです。

オンプレーンで打つという基本はどちらのショットでも同じなのですが、ディテールに違いが生じます。

ドライバーショットはアッパーブローに打つのに比較して、アイアンショットはダウンブローに打つことになります。

もう少し具体的に説明すれば、ドライバーショットはティアップしてスイングアークの最下点を過ぎた直後、つまりヘッドが上昇軌道(アッパー)に移ったところでボールをとらえます。

その一方でこのサイトのテーマであるアイアンショットではスイングアークの最下点直前、つまりヘッドが下降している状態(ダウン)にある時点でボールをとらえます。

最下点直前でボールをとらえることによって、ゴルフスイングの最下点はインパクト直後に訪れて、ボールの先のターフが取られる理由になるわけです。

このサイトのテーマであるアイアンショットのレッスンを実際に試す前に、まずはこのことをもう一度頭に入れておきましょう。

アイアンショットはドライバーショットとは違う打ち方をするということを理解しておくと、アイアンショットがより上手く打てるようになるでしょう。

アイアンクラブのイメージ5 では、アイアンショットについてもうすこし話を進めましょう。

アイアンショットの打ち方は大きく分けると、2種類になります。フルショットするかコントロールショットするかの2種類です。

フルショットは言うまでもなく、フルに振っていくゴルフスイングです。その一方でコントロールショットはスイング幅を抑えてボールをコントロールしていくゴルフスイングです。

フルショットが飛距離優先のショットであるのに比較して、コントロールショットは方向性優先のショットと言えます。

そしてアイアンショットは、基本的にはコントロールショットで対応することをもう一度確認してください。

プロゴルファーは、1ラウンド中にアイアンショットのフルショットを2~3回しかしないものです。

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残りの大部分はコントロールショットで対応します。

つまり、アイアンショットはコントロールショットを習得しないと上達しないということを再認識しましょう。

しかし、現実にはゴルフ練習場でコントロールショットの練習をしているアマチュアの姿はほとんど見ないでしょう。

多くのゴルファーがフルショットの練習ばかりを行います。

しかし、アイアンのコントロールショットをしっかりマスターしないと、ピンという″点″を狙うゴルフプレーはできません。

アイアンクラブのイメージ6 もちろん、ドライバーショットでもフルショットとコントロールショットの使い分けは存在します。

しかしアイアンショットがピンという「点」を狙うショットである一方で、ドライバーショットはフェアウェイという面を狙うショットである点が根本的に違うのです。

方向性よりも飛ばしを優先するショットがドライバーショットなので、ドライバーでは9割以上をフルショットで対応しているのです。

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