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アイアンショットの上達は
ゴルフスイング全体の技術を向上させます

バックスイングの右サイド

股関節を支点にして腰から上をターンさせることがアイアンショットにおけるバックスイングの右サイドでは重要なポイントと言えるでしょう。

アイアンクラブのイメージ1 アイアンショットのバックスイングで多く見られる間違いが右ひざが割れてしまうという状態です。アドレスの右足の状態をキープしきれずに、右ひざが伸びてしまったり、外へ逃げたりする人が少なくありません。

右ひざが割れる影響を考えて、アドレスで右ひざを内側へ押し込むようにするフォームにする人もいますが、これはほとんど効果が期待できません。むしろバックスイングを窮屈なものにするという弊害が予想されます。

バックスイングのとり方が間違ってしまって、右ひざが割れる場合もないわけではありませんが、それ以前の段階で股関節が硬いのが一番の原因になっているという場合が多いのです。

バックスイングの右サイドをしっかりと形成するため、まず股関節を柔軟にすることがどうしても必要不可欠なことです。

体が硬いからとあっさりとあきらめてしまってはいけません。ストレッチの効果が近年になって指摘されているように反復したトレーニングを積むことによって少しずつ柔軟になってくるはずです。

アイアンクラブのイメージ5 比較的簡単にできる運動があります。しゃがんで右足の横の物を取る動作がそれです。

草むしりをするようにしゃがんだ姿勢をとってみます。そこから、右足の横にある物を取るポーズに移ります。このとき、顔は正面に向けたままにすることが大切です。

まだ若い人にとっては特に難しい動作ではありませんが、中年以降の人にとっては必ずしも楽ではないと思います。

立った状態で足をやや広めに開いて、背中を丸くしないように気をつけながら腰を下げてみます。しゃがんだら顔は正面に向けたままにして、右足の横へ手をもっていくだけで良いのです。

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この運動をくり返して行うことが大切です。そして、右足の横に手をもっていった姿勢を保ったまま、少しずつ体を起こしていきます。

こうすれば、体をひねったバックスイングと同じ形ができていることに気がつくことでしょう。この練習をくり返し実行することで、少しずつ股関節が軟らかくなってきます。


しゃがんで起きたトップの位置ヘバックスイングする

以上のような股関節を軟らかくするストレッチと合わせて、次のような運動も加えてみてください。もっと、効果的です。

バックスイングの動作をしたら、重心を下げながら腰を落とすようにするのです。そして、少しずつ起きあがっていきます。

アイアンクラブのイメージ2 どこまで身体を起こすかといえば、ボールが打てそうな位置になるまでとします。ひざを折り曲げ腰を落として体を沈めた状態から、次のステップとして体を起こして、ここがトップという位置で止めるようにするのです。

鏡に映しながら実行してみるとよく分かるでしょうが、たいへんゴルフスイングの理想に近い形になっています。

これを何度かくり返したら、トップからアドレスヘ戻して、もう一度バックスイングの動きをしましょう。

そして、体を上下させることで起こしたときのトップの位置を再現するようにしてみましょう。

体を上下させたときは、右ひざが割れていないはずです。そのときの右股関節の感覚を忘れないようにして、バックスイングしてみます。

アイアンクラブのイメージ3 腰を落としてからボールの打てそうなところまで起きるという動きは、普段慣れていない動きであるため、少し苦しいと感じるかもしれません。

苦しければ少しずつ息を吐くようにする方が良いでしょう。呼吸法はすべての運動と密接に関係しています。息を止めたまま続けようとすれば、ますます体を硬くしてしまいますから無理をしないことです。

体を起こしてきてトップの位置まできたと感じた時点で、意外かもしれませんがそこでゴルフクラブを振ってしまいましょう。

右股関節の感覚をしっかりと覚えておいて、バックスイングしたら体を沈めていきましょう。そして、体をゆっくり起こしてボールが打てる位置まできたら、打ってしまって構いません。

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これをくり返すトレーニングをしてみるわけです。うまく打てたかどうかはこの際問題にならないと思って構いません。

右股関節に意識を向けていき、バックスイングの右サイドをしっかりと形成することが今回の練習の目的なのです。

こうすることで、股関節を軟らかくするというメリットばかりでなく、体をひねったときの股関節の感覚がどんなものかも覚えていくので、少しずつ右ひざが割れなくなってきます。

バックスイングの本来の目的

アイアンクラブのイメージ6 バックスイングの本来の目的はゴルフスイングをスムーズにするための道を広げることにあります。バックスイングは飛ばすための力を蓄えるための動作ですから、下半身は動かさずに上体をひねるという考え方が基本です。

この方法でスイングできる人はある意味では上級者といえるのかもしれません。勿論基本的な考え方としては間違ってはいないのですが、初心者でもこれが可能かどうかというと必ずしもそうとは言えません。

飛ばすためのエネルギーを蓄積するために、バックスイングが円滑にできるかどうかが大きなカギになるように思えます。言ってみればバックスイングするための道をあけることということになるでしょうか。

わかりやすいようにたとえ話をすれば、池から溝を掘ってやると、水はきれいに流れる出ていくように、バックスイングの通り道をつくることでタイミングがとりやすくなるといったところでしょう。

アイアンクラブのイメージ4 腰から下の下半身は動かさないで上体をひねろうとすると、どうしても窮屈な姿勢のバックスイングになりやすいと感じるでしょう。

そこで、バックスイングの通り道をつけるとはどういう意味かと言えば、右股関節を中心にして腰から上を回してやるということになります。

右股関節を中心の軸にして腰から上半分を回すのがバックスイングというものです。感覚的な具体的なはなしとしては、右腰を低くするイメージを持ってバックスイングするのが正しいというものです。

バックスイングでよくある間違いとしては、右サイドが伸び上がる動きです。ゴルフクラブを待ち上げようとして、右ひざと右腰が伸びてしまって上体が浮き上がると体の上下動が生じてきます。

上下動が生まれてしまえば、スムーズな腰の回転の妨げとなるわけです。

腰から上の部分をスムーズに回転させるために持った方が良い具体的なイメージとしては、右腰をアドレスのレベルよりも低くする感じにすれば体の回転が円滑に実行できて、最終的にエネルギーをしっかりと蓄積することにつながることでしょう。

バックスイングの手と腰の動き

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バックスイングの手と腰の動きとの関連を一言で表せば、右肩の上にゴルフクラブを上げて体を右へ倒した上体にすればその位置がトップ・オブ・スイングだということになります。

バックスイングはどういう意味を持つ動作なのかをはじめに理解しておくことは大切です。

よく「本来のバックスイングが分からなくなった」「トップ・オブ・スイングの位置が決まらない」と嘆く声を耳にします。

そういう場合、ゴルフスイングの本質的な仕組みを理解できていないことが原因になっています。

ゴルフスイングは手と腕で行う上下運動に加えて体の回転運動という2つの動きで成り立っています。

これを理解しやすくするには、2つの運動を別々に実行してみると良いでしょう。アドレスの姿勢から手を目の高さまで最初に上げてみましょう。

そして、左手の親指のつけ根の方向へ手首を曲げたら、クラブを右肩の上までもってきましょう。最後に、体を90度右へ回転させます。これがバックスイングからトップ・オブ・スイングに至るまでの姿勢になります。

手の動きと身体の回転の順番を逆にしても結果は同じになります。最初に、アドレスから体を右へ90度回してから、手を上げると、やはりバックスイングのトップが出来上がります。

このことで明らかになるのは、手と腕は手首のコックという動きが加わるもののが、タテ方向の動きだということです。体はヨコに回転する動きだけということになります。

つまり、タテとヨコの運動が組み合わせて同時に行うのがバックスイングということがわかります。手は上げて下ろすだけで、これに体の回転運動が加わってクラブが円を描くように振れるのです。

少し厄介なところは、2つの運動を同時に行う必要があるというところです。ですが、体を回すタイミングに合わせて手を上げるように考えれば、トップの位置は自然に決まってくるものです。

多くの人が勘違いしやすいところはテークバックで手を横方向にずらすような動きをすることです。

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