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アイアンショットの上達は
ゴルフスイング全体の技術を向上させます

アイアンの本来の役割

アイアンクラブのイメージ1 アイアンにはグリーンを直接狙うという本来の役割があります。フェアウェイからのアイアンショットでは、グリーンを直接狙うという重要な役割があることを再認識しておきましょう。

それぞれの番手でロフトと飛距離の数字は違ってきます。ここで重要な点は、それぞれのクラブの差を1本ずつきちんとつけられるように技術をマスターするということです。

たとえば、5番アイアンよりも6番アイアンのほうが飛ぶという状態であれば、アイアンの機能がうまく生かしきれていない証拠と言えるでしょう。

飛距離ももちろん問題ですが、それ以上に重要なことは、それぞれの番手のロフトなりの弾道と飛距離、更に目標まで正確に打ち出すという安定性なのです。

アイアンは「ダウンブローに打て」とよくいわれます。これは、クラブヘッドが最低点に向かう途中でインパクトを迎えるというゴルフスイングのメカニズムを説明した言葉です。

この、上から鋭く打ち込むようなスイング軌道をすることで、クラブヘッドのリーディングエッジがボールの先の芝を削り取ります。ターフが取れるわけです。

その結果、クラブのロフトは最大限に生かされて、伸びのある球筋が得られるという理屈になるわけです。

アイアンショットの基本とは

アイアンクラブのイメージ2 ゴルフスイング自体はドライバーからアイアン、ウェッジまで大きな違いはありません。ただし、クラブが小さくなるに従って、スタンスの幅やボールと体との間隔は狭くする必要が出てきます。

アドレスでは両肩、腰、両ひざ、両つま先のそれぞれのラインが目標方向と平行になるようにして、左肩、右肩、腰、両ひざに関しても地面と平行になるようにすることが大切です。

スイングは基本的に、ドライバーショットからアイアンショットまで変わりません。この事実は幾度くり返しても強調すべきポイントであります。

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ターゲットに対してスクエアにセットアップする必要があるわけです。

そして、テークバックでスイングをスタートし、バックスイングではネジを巻く要領で体を回転させエネルギーを蓄積します。

その蓄えたエネルギーをトップ・オブ・スイングからフイニッシュにかけて一気に解放することになります。この一連の動作はアイアンショットでもすべて同じなのです。ショートアイアンでもロングアイアンでも基本的に同じです

ただし、スタンス幅に関してはドライバーよりもミドルアイアン・ショートアイアンの順で狭くしていく必要があります。

ドライバーショットのスタンス幅は両足の内側と肩幅とが同じ幅にすることになります。そしてクラブが短くなるにつれて、スタンス幅を狭くするわけですが、足の移動に関しては、左足はそのままの位置を維持して、右足だけを左足サイド寄りにしていきます。

アイアンショットでは、ボールをセットするポジションは左足かかと線上に常に一定させると理解しておけばよいでしょう。

体の中心軸は両足のちょうど真中に保っていきますから、シャフトが短くなるに従って体の中心に近いところでインパクトすることになりますし、コントロールショットも可能になってきます。

アイアンクラブのイメージ3 ゴルフクラブの長さは、ドライバーからアイアン、ウェッジヘとだんだん短くなっていきますから、当然ボールと体の間隔も近づくことになります。

そのようにアドレスを調節することで、グリップとシャフトの角度、さらには体の前傾角度をクラブが違っても余り極端に変えることなく維持することができるのです。

このように理解しておけば、アイアンショットをよりシンプルに身近なものに感じられるようになってくるでしょう。アイアンショットをやたらに難しいスイングのように考えることは極力避けましょう。

周囲の情景に惑わされない

ゴルフというスポーツは実際にボールを打つ前の段階で、どのくらい頭のなかでイメージが固まっているかでほとんど決まると言う人もいます。

イメージすることとは、もちろん日頃のトレーニングもふくまれますが、ここではボールのそばまで近づいてからアイアンで打つまでの短い時間で、どのくらい次のショットの方法を考えて、スイングのポイントをチェックするかということを意味します。

そのチェックポイントは多岐にわたりますが、間違いやすい点はセットアップが筆頭かもしれません。常に、同じように構えてスイングするということは意外と難しいこととも言えるのです。

わたし達はロボットとは違いますから、主に視覚からの情報をもとに無意識のうちに体のバランスを調節しようとします。

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打ち上げホールでは、どうしても視線が上に向くことになりますから、打った後、体が起き上がりやすい傾向が強まります。

逆に、打ち下ろしホールでは、体が前へ突っ込みやすくなるのです。

池、谷やクロスバンカー、林といったハザードは無視しようと思っても気になるのが人間の心理です。

それを避けようとして、無意識のうちに体の向きが基本の状態から変わって、正しい両肩や両つま先のラインが崩れてしまうことも少なくありません。

「ヒッカケのミスになったのは体の動きが途中で止まってしまったせいだ」とか、「バックスイングで肩が回らなかった」とか、動作のせいにしやすいものです。

しかし、実際のところは大部分がアドレスの時点での間違いに起因していたということが少なくありません。

このようにセットアップ動作が分かりにくい理由は、構え方の基準になるものがはっきりとわかっていないためでしょう。

スクエアに構えるというセオリーも、何に対してスクエアに構えるべきかを、正確に把握していないためでしょう。

スクエアに構える基準

アイアンクラブのイメージ4 それでは、ゴルフコースでは何を基準にして構える心がまえを持っておくべきでしょうか。

実際のところ、明確なのは足で踏みしめている地面の他にはターゲットとボールを結ぶ飛球ラインしか、分かりやすい基準は三つかしません。

この2つの基準を元に、正確に構える方法として考え出された方法が、地面と飛球線に対してスクエアに身体を置くという構え方なのです。

スタンスのつま先の向きを飛球線と平行にしただけで、スクエアなアドレスができていると勘違いしている人が少なくないようです。

けれども、スタンスの向きが正しくできていても、それだけではボールは目標に向かってストレートに飛んでくれるわけではありません。

両ひざ、腰、両肩の方向も飛球線と平行にすることができてこそ、初めてボールの方向性が思うように改善できるのです。

スタンスの向きに関しては、つま先にクラブを置いてみるなどの工夫をすれば比較的簡単にチェックしてみることができるでしょう。

ところが、ひざと腰の向きはおいておくとしても、肩のラインは頭をちょっと動かしただけでも、微妙に狂ってしまうものです。

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とくにありがちなミスは、スライスを矯正する目的でスタンスをスクエアにしたのに、左肩が開いたままの状態でクラブフェースの向きが開いてしまうといったものです。

こうした構え方をすれば、スイング軌道もアウトサイド・インを描きやすくなり、本来の目的であったスライス対策も功を奏しません。

スタンスも大切ですが、むしろ肩のラインをスクエアに構えることが非常に困難であり、アイアンショットに悪影響を与えることが多いのです。

アドレスに入る場合に重要なことは、下半身を安定させる目的で、両ひざ、腰を地面に対して平行にどっしりと構えるという心がまえです。

そして意外に見落としがちなのですが、両肩も地面に対して平行にしなくてはなりません。

アイアンクラブのイメージ5 両肩とはいえ、左肩よりも右肩のほうが若干分下がることは仕方がありません。それは、クラブをグリップする際に、右手が左手の下になるためです。このため、右肩も少し下がるということになります。

腰とひざの線は、自分でも水平になっているかどうか判断できるでしょうが、肩のラインに関して鏡に映したり他人に見てもらったり、カメラで撮影するなどして確認することが必要になってきます。

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