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アイアンショットの上達は
ゴルフスイング全体の技術を向上させます

フルショットとニーアクション

守るべきはフルショットしないこと

ミドルアイアンを手にするような場合、プロゴルファーと同じような飛距離を欲張ってしまうのは一番避けなければいけない行為です。

たとえば、残りが180ヤードの距離。プロレベルのゴルファーであれば、5番アイアンか6番アイアンで届く距離と言えるでしょう。

しかし、アベレージゴルファーの場合には、3番アイアンか4番アイアン、もしくはパワーに劣る人ならばバッフィー、スプーンのウッドを選択すべき場面です。

この残り180ヤードの距離を7番アイアンで無理やり届かせようとしたり、あるいは6番アイアンの力一杯のフルスイングのショットでグリーンを狙ったりするといったことは意味がありません。

アイアンクラブのイメージ1 このような考え方をすること自体、ミドルアイアンを使用する場面での最大の大きな間違いだと言い切れるのです。

極端な言い方をすればゴルフスイングにおいては、フルショットというのはどんな状況下でも避けるべき筋合いのものです。

もちろん、プロならばトーナメントなどに参加していると、時にはどうしても目いっぱいのフルスイングを打たなければならない状況に遭遇することはないわけではないでしょう。

しかし、それはあくまでもプロゴルファーのレベルのことであり、アマチュアゴルファーの場合にはフルショットはミスショットにつながる最大の原因と考えるのが妥当でしょう。

フルショットしようという意識を持たず、気持ちの上でリラックスしてゴルフクラブを振っていくことができれば、自分でも驚くほど距離が出るのがミドルアイアンというクラブの特徴でもあります。

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更に付け加えれば、そのリラックスした状況でゴルフスイングをした時こそが、そのゴルファーにとって最も理想に近いゴルフのスイングの基本ができる状態になります。

そして、コース攻略を考える場合のその人のもつ飛距離の基準と考えることもできるでしょう。

目一杯のゴルフスイングで180ヤードを飛ばすのではなく、軽く打って160ヤードを飛ばすことの方がホールを攻略する上では大変役に立つことなのです。

結果的にこうした姿勢がいいスコアにつながってくるとも言えるでしょう。うまく当たればかなり飛ぶが、下手をすると20ヤードか30ヤードのチョロになってしまうというゴルフでは戦略も立てられません。

本来の実力からすれば番アイアンのフルスイングで打つ距離を4番アイアンで軽く打てるとか、あるいは6番アイアンのフルスイングで打つ距離を5番アイアンで軽く打つようにすることです。

こうしてボールを打っていけば、ゴルフスイングは自然にスムーズになってきて、その上正確性が確実に増して、これから先ももっと飛距離がでてくる可能性も秘めているのです。

プロレベルのゴルファーは体の回転速度と腕の振りなどをトータルで融合させ、いわゆる「ワンピーススイング」で打つことが出来ます。だからこそ力を入れたショットでも、それほど大きくボールが曲がることは少ないのです。

しかし、月一のゴルファーの場合には力を入れて打つということを考えると単純に両腕の力で打つということにしかなりません。

体の回転をうまく生かしきれないとも言えますし、生かすための術を知らないとも言えるでしょう。力を入れると言う意味が、すなわち両腕に力を入れることに直結してしまっているのです。

アイアンクラブのイメージ2 こうした点を踏まえた上で、つねに80パーセントの力で打つべきだという点を常々強調しているのです。

両腕の力にばかり頼り過ぎて力一杯アイアンクラブを振っているようでは、下半身はうまく使えずにスイングのリズムは急速に消え去り、それがスライスやフック、ダフリ、チョロといった数々のミスショットにつながってしまいます。

腕に力を入れる意識ではなく、クラブヘッドに自然に力が乗り移るようなゴルフスイングが理想的なのです。それがミドルアイアンをマスターするためのポイントとも言えるところです。

クラブヘッドの重さを最大限に生かして、リズミカルにアイアンクラブを振ることさえできれば、必然的にナイスショットに結びついていくことでしょう。

ニーアクションを使うべきか

ニーアクションを使うべきかどうかに関しては、様々な考え方が飛び交っています。そうした数々の意見を考慮したうえで言えることは、アマチュアゴルファーは無理にニーアクションを使う必要はないでしょう。

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ニーアクションを使うという行為で、ゴルフスイングで作るベースの部分を破壊してしまうリスクのほうがずっと高いからです。

たとえば、ダウンスイングからインパクトの時点で、ニーアクションを使ったスイングをした場合を想像してみましょう。

アイアンクラブのイメージ5 その形で確実にボールをヒットできるという自信があれば何の問題もありませんが、ほとんどの場合、ニーアクションを使うことで下半身が不安定になってしまうことでしょう。

とりわけ問題になるのは、左サイドの壁が崩れてしまうという点であり、ボールの上っ面をなでるというか、こすると表現することができるようなショットになってしまいがちです。

プロゴルファーのスイングを見回しても、意図的にニーアクションを取り入れているゴルファーはあまりいない気がします。

柔らかな下半身の動きが持ち味で、ニーアクションのすばらしさには定評がある人だとしてもニーアクションをとくに意識してスイングに取り入れているわけではないようです。

アイアンクラブのイメージ6 ドライバーショットであればティアップしているボールを打つわけですから、ある程度ニーアクションを取り入れても大きなミスにつながらないケースが多いかもしれません。

しかし、アイアンショットとなると、ニーアクションはリスキーだと言わざるを得ません。もちろん、これがプロレベルでの話に限定すれば、ニーアクションをとることの意味はあるでしょう。

よりすぐれた弾道と安定性を生むという最終的な形につなげていくこともできるだけの力量があるからです。

しかし、アマチュアゴルファーではとうてい無理なレベルであって、取り入れようとする努力が無駄なものに終わる可能性の方が高いでしょう。

ニーアクションを有効に使えるゴルファーはよほど下半身の安定した人に限られます。陸上競技やバスケットボール、サッカーなど他のスポーツで下半身を鍛えあげた人なら、ニーアクションを使う基本的な筋力があるかもしれません。

そうした鍛え上げた下半身になっていない人が、無理にニーアクションを使うとゴルフスイングはほぼ間違いなくバランスを崩す結果に終わるでしょう。

ゴルフスイングの要になることは、クラブヘッドのスピードをいかにして速くしてスムーズに振り切るかにかかっているという点です。

ニーアクションを使うことで、さらにスピードアップできるのではないかと考えるのは少し間違っているように思えます。

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ニーアクションを使うことは大切なことかもしれませんが、無理に使う必要がないほどさして重要なポイントではないのです。

むしろ、ニーアクションよりも体重移動という点に注目して考えた方が、アイアンショットとしてはうまくいくことでしょう。

バックスイングで右足の内側で体重を支えて、ダウンスイングでは左足のかかとで体重を受け止めるような気持ちで、クラブヘッドを振り抜くことの方が大切なのです。

このゴルフの基本的な動作が正しく実行できてさえいれば、ひざの動きはそれなりにできるので気に留めるだけの価値は薄いのです。

アイアンクラブのイメージ3 ニーアクションをとるという考え方は別にして、体重移動を正しく実行することで、それなりにひざの動きはリズミカルになってアイアンショットの動きに加わってくるものです。

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