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アイアンショットの上達は
ゴルフスイング全体の技術を向上させます

アイアンの飛距離のコントロール

アイアンで距離をコントロールする場合は、短くグリップするだけという考え方が以前よりも強くなってきているのをご存知でしょうか。

アイアンクラブのイメージ3 実戦のゴルフコースのラウンドでは、番手と番手の中間の距離が残ってしまうことはよくありますし、打ち上げホールや打ち下ろしホールなどで飛距離を微調整でコントロールしたい場面にもよく遭遇します。

以前まででしたら、そういう状況に陥った場合には弾道の高さを抑えるショットを心がけたり、少しカットめのショットを打ってスピン量を増やすことでコントロールしていました。

それが難しくなった現状では、距離の微調整は、クラブを短く握ることで対処するという考え方がごく一般的なものとして浸透しつつあります。

アイアンクラブを短くグリップすることで、長さが短くなる関係上アドレスのスタンス幅も狭くして、スイングアークも小さくなるので、自ずとトップ・オブ・スイングもコンパクトになります。

つまり、シャフトのしなる量も低下することも影響してきて、結果的にそのぶん飛距離が減るように制御することが可能になります。

アイアンクラブのイメージ2 アマチュアゴルファーは、グリップを短く持つことによる効果をあまり評価していない向きがありますが、グリップのちょうど真ん中あたりを握れば、プロレベルなら、アイアンで7~8ヤードは飛距離が落ちると言われています。

ヘッドスピードが40m/秒前後のアベレージゴルファーを想定してみても、おそらくは4~5ヤード程度は落とすことが可能でしょう。

アイアンの番手間の中途半端な距離が残ってもこの方法で問題ないはずです。これだけで十分であり余計なことは考える必要はありません。

アイアンショットではターフの取り方の変化

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道具の進化という意味では、最近のアイアンクラブは以前のものと比較してずいぶんロフトが立ってきていることはご承知かと思います。

これはロフトが立ってもボールが上がりやすいようにクラブヘッドの低重心化と深重心化が進んできたためだと説明することもできるでしょう。

低重心のアイアンクラブの場合には、バックフェースがかなり深くえぐられているので、そのぶんのヘッド重量をソールの部分に回している影響でソール幅が広くなっているのが特徴と言えます。

低重心で芯の位置が低いクラブヘッドとなると、以前のように上から鋭角的に打ち込んでクラブフェースの上のほうでインパクトすることがなくても、ボールを芯でヒットして、高い球筋を狙い打つことが十分可能です。

アイアンクラブのイメージ1 また、ソールが広くても邪魔にならないように、バウンス角も小さく設計されてきているのも特徴と言えるでしょう。

そのため、最新のアイアンクラブでは、以前のように大きくダウンブローで打ち込んで、深くて大きなターフを取ることの必要性は完全に薄くなりました。

ゆるやかな入射角で打ち払うようなレベルに近いスイングをして、ターフをほとんど取らないで打つくらいのイメージで十分通用するように変わってきているのです。

実際にツアープロの状況を観察してみても、以前のような大きなターフを取るプレーヤーはそう多くななくなってきていることに気がつくはずです。

飛距離のコントロール性を高める意味で、アイアンはダウンブローで打ち込めという考え方は、もはや時代遅れとも言われているのが現状なのです。

ハンドファーストが強すぎないようにする

アイアンクラブのイメージ5 ターフを取らないゴルフスイングは、入射角がゆるやかなのが特徴であり、ボールを横からさらうように打つことになります。

これが意味するものは、インパクトで強いハンドファーストをつくる必要がなくなってきたということになるでしょう。

以前であれば、アイアンショットといえば、腕とクラブが「く」の字に曲がるようにリストの角度をキープして上から打ち込むのが正しいやり方だと言われてきました。

そして、そういう方法で鋭角的に打ち込めるゴルファーこそ人がアイアンの名手と賞賛されてきたのは確かです。

しかし、近年のアイアンクラブでそこまで鋭く打ち込む必要性ははっきりと低くなりました。また、あまり極端にハンドファーストを意識しすぎると、クラブフェースが開きやすくなる弊害も指摘されています。

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これは、右肩が突っ込むような動きを招きやすいという危険性を考慮したうえでの考え方とも言えるでしょう。

アイアンクラブは、最新のものに置き換えることで多少はロフトが立った状態で打つことを考慮した設計になってきています。

そのため、インパクトでは少しシャフトが目標方向に傾いていることが必要条件になりつつあることは確かです。

しかし、それはほんのわずかの程度で構わないのです。アドレスした際に手元が左の股関節の前あたりにあれば、クラブヘッドをボールのセット位置に合わせて構えると自然とわずかにハンドファーストになるでしょう。

インパクトでは、その角度を間違いなくキープできていればそれだけで十分なのです。

ボールを狙った方向にコントロールするために

アイアンクラブのイメージ6 ボールを狙った方向に正確コントロールするためには頭を後ろに残すことで、腕が伸びてまっすぐに飛ばすことが可能になります。

フォロースルーの初期の時点まで、頭のポジションがボールの後ろに残っているほど、アイアンショットの方向性に関する安定度は高まります。

イメージとしては、頭の位置に虫ピンを突き刺したような状態で、ピタリと空間で止まっていれば最高だと言われてきました。

足、腰、肩はスピード感を持たせて動かしているのに対して、頭だけは静止状態に見えるのが正しいという考え方です。

もし、このように頭を完全に静止状態に保つことができれば、アイアンショットは方向性においては極めて高い状態だとされています。

ドライバーショットでも、アイアンショットでもボールの後ろに頭を残してインパクトするのがゴルフスイングの基本と言われています。

頭を後ろに残すおかげでフォロースルーで腕がストレートに伸びて、ボールが正確に飛ぶという理論です。

これがいわゆる「ビハインド・ザ・ボール」と言う言葉で一般的に広まっている考え方です。

頭を円の中心点と意識して、しっかり固定することを考えていれば、再現性の高い円をいつの場合も描くことができるでしょう。

しかしながら、具体的に頭を固定するというイメージがなかなか湧かないという声もよく耳にします。

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そういった場合には、顔の向きに意識を集中することで対処しましょう。

顔はボールを見下ろしていることになりますが、この角度をインパクトまで完全にキープすることを考えるのです。

別な表現をすれば、左ほおの角度を一定にしてまったく変えないことだとも言えるでしょう。

左ほおの横に1枚の板をあてがった状態で、その板に左ほおを密着させた関係を保ちながらスイングするイメージです。

もちろん、実際のゴルフスイングでは板などをほおにあてがうわけにはいきませんから、イメージとして左ほおが板に触れている感覚を持ちながらスイングするということです。

ボールを飛ばしたい方向に腕をまっすぐ伸ばしていくためには、頭を後方に残しておく必要がどうしてもあるのです。

腕の力は前へ飛び出そうとするわけですからこれに対抗するためには、頭を逆方向へ引くくらいのイメージを持つ程度でちょうど調和がとれるのです。

フォロースルーに至るまで、頭のポジションはボールの後方にキープするようにさえできれば、方向性に関するコントロール精度は大幅にアップすることでしょう。

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